簡単に語彙力がアップする英単語の暗記、勉強法の例

単語

語彙力ボキャブラリー力を付けておくと、受験勉強や資格試験の対策になるだけでなく、社会に出てから英字新聞を読んだり論文を読んだりするときにも役立ちます。

もちろん、日常生活においても語彙力はあって困るものではありません

しかし、英語のボキャブラリーの勉強は単調で、決して面白いものとは言えませんよね。

そこで、今回はなるべく少ない労力で語彙力を増やすコツをお教えします!

知っている単語から知らない単語を覚える

語彙力をつけたいという段階にいる人は、中学生、高校低学年レベルの単語力はすでに持っていると思います。

まだあまり単語を覚えていないような場合は、市販の単語帳を使って一通り単語を覚えてしまうことをおすすめします

一通り覚えているという方は、その単語を利用して他の知らない単語を覚えていくのが語彙力アップの近道です。

全く知らない単語を一から覚えるよりも、知っている単語と結び付けて派生させていったほうが覚えやすいだろうということは想像できますよね。

では、具体的にどのような単語があるのか、また、どのように覚えていけばいいのかの例を見ていきましょう。

dictionaryからcontradictやpredictを覚える

dictionary(辞書)やdictation(書き取り)という単語の中にある “dict” には、「言う、言葉」という意味があります。

この “dict” を用いた単語が以下の二つになります。

contradict

反論する、矛盾する」という意味があります。

この “contra” には、ボクシングなどの「カウンター(counter)」と同じで、「反対の、逆に」という意味があるため、「反対のことを言う」というニュアンスから「contradict」ができあがりました。

contra” の意味も覚えておくと便利なので覚えておきましょう。

predict

予言する、予知する」という意味ですね。

この “pre” には「前もって」という意味があることは有名なので、「predict」はかなり覚えやすい単語なのではないかと思います。

signからassignやresignを覚える

では、先ほどと同じように考えていきましょう。

“sign” には、「署名する、契約する」の意味があります。

assign

昔に字が書けなかった人は、〇や×などの記号を使ってサインをしたりしていたそうです。

このことから、本来の「sign」の意味は「印」でした。

したがって、「assign」 の意味は、特定の対象に印をつけていくことで「割り当てる、任命する」というものになったのです。

resign

その一方、「resign」の意味は「辞職する、辞任する」です。

何故だか予想はつくでしょうか?

re” には、「再び」という意味があります。

つまり、一度署名や契約したものに再びサインするということは、その契約を撤回や返却するという意味になるということです。

tributeからcontributeやdistributeを覚える

tribute」は、「故人のミュージシャンなどに敬意や賛辞を込めて開催されるコンサートや、発表されるアルバム」を指す語として認知されていますが、本来の意味に「貢物」の意味があります。

このtributeに関連して覚えたい語が三つあります。

contribute

まずはこの「contribute(寄付する、貢献する)」です。

“tribute” の持つ「与える、捧げる」という意味を、接頭辞の “con” で強調しただけの意味で、「心から捧げる」というニュアンスから派生して「寄付する、貢献する」という意味になりました。

distribute

次に「distribute(分配する)」ですが、これは接頭辞の “dis” が「分離」の意味を持っていることから、組み合わせることによって「分けて、与える」という意味が完成します。

機械などに詳しい人は、「ディストリビューター」という言葉が「配電管、分配器」という意味で知っていたかもしれませんし、流通に詳しい人なら「卸売り業者、販売代理店」という意味で知っていたかもしれませんね。

attribute

最後に「attribute」ですが、意味が多く存在するため厄介です。

主に「attribute A to B」の形で用いられ、「AをBのせいにする」だとか、「AをBに帰する」などの意味などがあります。

そこでイメージとして持ってみて欲しいのが、「AというのがBから生まれたものだ」という考え方です。

このイメージを持つことで、「AはBから生まれたものなので、Bに原因がある」とか、「Bから生まれたAを、Bに帰す」というような感じで覚えやすくなります。

この考え方にしたがって、「AはBの作である」という派生的な意味も覚えることができます。

また、インターネットの中の用語でも「attribution」といえば、電子メールのメッセージの中で、他人の過去の投稿から引用したことを示すことです。

つまり、「この文章は、もともと ~ に書いてあったことです」というようなことを示すことができるというわけです。

まとめ

以上が知っている単語から知らない単語を覚える暗記法でした。

この覚え方を使って、語彙力アップを目指してみて下さい。

他の覚え方のコツもありますので、それはまた別の記事でご紹介します。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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