さて、以前 “POGGERS” というエモートを紹介しましたが、ゲーム実況配信サイトのTwitchでは他にも “PogChamp” というエモートがよく使われています。
冒頭の、ある人物が口を開けて驚いている画像と共に使われるんです。
そこで今回はこの “PogChamp” は一体どのような意味で、何を起源としているのかについて解説していきます。
“PogChamp”は驚いている時に使えるスラング
“PogChamp” は、衝撃的なプレイを目の当たりにしたときなどに驚く気持ちや興奮する気持ちなどを表現するときに使うことのできるスラングです。”Pog” と略されて使われることもあります。
この “PogChamp” と同じ意味のスラングで “POGGERS” というものがあります。”PogChamp” から派生してできたスラングで、こちらを使うときにはカエルのキャラクター画像と共に使われます。
“PogChamp” の人物と起源は?
ではそもそもこの “PogChamp” はどのように生まれたスラングなのでしょうか。
“PogChamp” 画像の人物
“PogChamp” のエモート画像はRyan“ Gootecks” Gutierrez(グティエレス)という人物の顔を切り取ったものなんです。
グティエレスはTwitchで格闘ゲームを主に配信している人物だそうで、ある動画内でカメラマンが三脚に激突してしまった瞬間にこの表情をとりました。
“PogChamp” の語源
なぜグティエレスさんの表情が “PogChamp” という名前のエモートになっているのでしょうか。
それは、先ほど紹介したグティエレスさんが配信していた動画の名前が “Pogs ChampionShip” だったからなんです。
“Pog(s)” は日本語で「めんこ」、”Champ” は “ChampionShip” を省略したものです。
この動画内では、グティエレスさんともう1人の人物が1990年代に人気のあったディスクフリッピングゲームである “Pogs” をプレイていました。これが由来となっているようです。
“PogChamp” 削除される(2021/1/07追記)
アメリカの現地時間2021年1月6日に、ドナルド・トランプ大統領の支持者らがバリケートを突破して、2020年11月の大統領選の結果を確定させる会議中の連邦会議事堂内に侵入。ひとりの女性が亡くなるという事件がありました。
グティエレス氏の言動が連邦議会議事堂内で亡くなった女性について「今後、処刑された彼女のための暴動が起きるのでしょうか、それとも、殉教者として無駄死にとなるのでしょうか」との発言をしました。
Twitchは、PogChampの元ネタであるグティエレス氏の発言は、暴力を促すものであり、エモートの削除を決断したと説明しているそうです。
その一方でTwitch は “PogChamp” の代わりになるような、盛り上がりに使える人気エモートを新たに作り出したいとのことです。
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