毎年10月31日はハロウィンです!昔はハロウィンといってもあまり日本ではなじみのないイベントで、そこまで盛り上がるものではありませんでしたよね。
しかし、2010年以降、渋谷のハロウィンパーティーなどを始めとして急激に広まり、今ではバレンタインに並ぶほどの市場規模(約1,200億円)となっているそうです。
子どもがお菓子を貰うときに “Trick or Treat!” と言うセリフが代表的だったりしますが、そもそもハロウィンはどのようなイベントで、起源や意味は一体何なのでしょうか?
今回はハロウィンに関する意味・英語について解説していきます。
ハロウィンの発祥はキリスト教のお祭り
ハロウィンの発祥はキリスト教のお祭りです。収穫を祝い、先祖の霊を迎え、悪霊を追い払うヨーロッパの祭りが発祥だと言われているんです。
先祖を迎える行事といえば日本にはお盆がありますが、ヨーロッパでは「万聖節」と呼ばれる諸聖人に祈りを捧げる祝日があり、その前夜祭がハロウィンの発祥なんですね。
一般的には10月31日がハロウィンとして定着していますが、正確な期間は10月31日~11月2日なんです。そのため、キリスト教では死者の霊を鎮める行事がこの3日間に行われています。
起源は古代ケルト民族のお祭り
ハロウィン自体はキリスト教の前夜祭ですが、起源はキリスト教ではないんです。
ハロウィンの起源は古代ケルト民族のドゥルイド教で行われていたサウィン祭だといわれており、これがキリスト教圏内へ、世界へと徐々に広まっていったそうです。
サウィン祭は古代ケルトの1年を区切る8つの祝祭のうちの1つで、日本で言うところの大晦日とお盆のようなものなんです。
古代ケルトでは11月1日が新年で、その前日の10月31日に夏の収穫を祝うとともに、死者の霊が現世に戻ってくる日だともされていました。
どうして “Trick or Treat!” なの?
日本ではあまりなじみがありませんが、アメリカなどでは子どもが家を回って “Trick or Treat! (お菓子をくれなきゃいたずらするぞ!)” という合言葉でお菓子をもらうという風習があります。
“Trick” は「いたずらをする」、”Treat” は「手厚く扱う(=お菓子をあげる)」の意味です。元々は “Treat me or I’ll trick you.” というセリフでしたが、転じて今の “Trick or Treat!” になったんですね。
この風習は昔からあったわけではなく、1900年代に入ってから広まっていったそうです。
ジャックオランタンや仮装の意味は?
古代ケルトの大晦日にあたる10月31日の夜には死者の霊が帰ってくると言われていましたが、先祖の霊だけでなく悪霊も一緒にやって来ると考えられていました。
悪霊は現世に悪い影響を与えると思われており、子供を誘拐したり作物を枯らしてしまったりすると言われていたそうです。
このような悪さをする悪霊を追い払うために、人々は仮装をして悪霊を驚かせたり、ジャックオランタンなどの魔除けの焚き火を行ったのだそうですよ。
ジャックオランタン=ジャックのランタン
ジャックオランタンは英語で “Jack-o’-Lantern” と書きますが、直訳すると「ジャックのランタン」というそのままの意味になるんですね。 o’ は of を省略したものです。
元々「かぶ」を加工して作られていましたが、アメリカでハロウィンが広がっていく際に、手に入りやすく、加工しやすいかぼちゃが使われるようになったそうですよ。
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