英語でも日本語でもよく使われる「ジャスト(just)」という単語。
調べてみると意外と多くの意味があるため、どんな意味で使われているのかを判断するのが結構難しかったりします。
そこで、今回は「ジャスト(just)」にはどのような意味があるのか、そしてどの意味でよく使われているのかを解説します。
そもそも “just” の意味って?
よく使われている「just」の本来の意味って何でしょう?
英和辞典にはこう書いてあります。
形容詞
1. (法的・道徳的に)正しい, 公平な, 正当な
2.〈価格・報酬・賞罰などが〉適正な, 当然の, ふさわしい
3.〈報告・基準・条件などが〉正確な, ぴったりの
副詞
4 .まさしく,ずばり,ぴったり,ちょうど
5 .ただ…だけ,単に,ちょっと,すぐ;〔完了形・過去形を伴って〕たった今,ついさっき,…したばかり
6 .ぎりぎり, ようやく,なんとか,かろうじて
“just” にはさまざまな意味があることがわかりますね。
では次に、国語辞典で「ジャスト」を見てみると、こんな感じでした。
ちょうど、きっかり、まさに、~したばかり
これだけです!日本語で「ジャスト」というのはほんの限られた意味(副詞)でしか使われないんですね。
これが “just” を使うときに混乱してしまう原因になっているのではないでしょうか。
本来たくさんの意味があるのに、英文で “just” が出てくると全て「ちょうど」という意味だけで考えてしまいがちなんですね。
では正しい使い方は一体どんなものなのでしょうか。実際に見ていきましょう。
“just” の意味は大きく分けて3種類
英和辞典で “just” にはたくさんの意味がありましたが、よく使われる意味を大きく分けると3種類に分類することができます。
それらを解説する前に、”just” のコアイメージ(基本的なイメージ)をご紹介します。
“just” は基本的に文章を強調する英単語だということです。細かい意味を覚える前にこの意識を持っておくようにしましょう。
さて、このことを意識しているだけで “just” の使い方が理解しやすくなるはずです。実際の3種類の使い方を例と共に見ていきましょう。
①「ちょうど」や「ぴったり」の意味
「正確である」ということを表す、「時間ぴったり」などのような、日本語で「ジャスト」を使うときと同じ意味です。
下の例文では “just” がなくても意味は通じますが、”just” を使ってあげることで「ちょうどピンポイント」であることを表現できます。
I’ve just arrived here.
私はちょうどここに着いたところです。
He has just finished his homework.
彼はちょうど宿題を終えたところです。
John came to the restaurant just in time.
ジョンは時間ぴったりにレストランに来た。
②「ちょっと」や「~だけ」という “only” みたいな意味
「~だけ」のような “only” みたいな使い方をすることもできます。
“just 5 minutes” の場合だったら、「5分だけ」と言って時間の短さを強調していることがわかりますね。
Just wait a minute, please.
ちょっとお待ちください。
Can you help me? Just 5 minutes.
助けてくれませんか? 5分だけなので。
③「とにかく」や「ただ~」の意味
“just” の後ろにある動詞や名詞を強調して、「とにかく~」とか「ただ~」などと表現する使い方です。
特に意味がなく「単に~」というときに便利な表現をすることができますね。
I just have to do my work.
私はとにかく仕事をしなければいけません。
He is just my friend.
彼はただの友達です。
May I help you? – I’m just looking.
何かお手伝いしましょうか。 - ただ見ているだけです。
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