TOEICを受験する人にとって悩ましいのがリーディングパートです。
高いスコアが就活や昇進などで必要になることもあります。
しかし、TOEICは毎回形式がほとんど同じなことは知っていますか?
そのため、しっかりとした対策をしていけば必ず高いスコアをとることができます。
いくら頑張っても時間が足りない、点数がいまいち伸び悩んでいるという人は以下の攻略法を参考にしてみて下さい!
TOEIC Part5
形式
TOEICのリーディングセクションはPart5 から始まります。
Part5 は「短文穴埋め問題」の形式です。
短い英文に空欄があり、そこにあてはまる最も適切な語句を4つの選択肢の中から選ぶという問題で、全部で30問出題されます。
このパートの各問題の英文は20語程度の短いもので、選択肢は基本的には1語ですが、2~3語の語句のこともあります。
選択肢に与えられる語句の種類や内容から、出題のパターンは大きく次の2つに分けることができます。
①語彙力を問う問題
②文法力を問う問題
①の場合、選択肢として示されている語の品詞は同じで、その中から文に当てはめたときに適した意味になるものを選ぶというもので、単語の意味を知っているかどうかが試されます。
②の場合、選択肢が同じ単語の派生語であったり、変化形であったりしており、空欄に適切な品詞の語や正しい時制の語句を選ぶ必要があるというものです。
こちらは単語の意味を知っていなくても、文法を理解していれば平気なことがあります。
攻略法
a) 4つの選択肢の品詞をチェック
b) 同じ品詞だった場合は語彙の問題
→意味から判断する。
c) 同じ単語の派生形、変化形だった場合や、接続詞や前置詞だった場合は文法の問題
→文の意味と文法の両方から判断する。
d)語句になっていた場合は時制や語順の問題
→文法から判断する。
関連記事:TOEIC(Part5)文法問題
TOEIC Part6
形式
Part6は「長文穴埋め問題」です。
Part5と形式は同じですが、英文が長いかつ1つの英文に複数の空欄(3~4つ程度)があり、合計16問に解答することになります。
選択肢のパターンや解答の仕方はPart5の「短文穴埋め問題」と同じです。
ただ、Part5は出題された1文を読むだけで解答できましたが、Part6では該当の文だけではなく、前後の文の意味も考え、代名詞や名詞の意味などを手掛かりとして空欄に適切な選択肢を選ぶ必要があります。
簡単に言えば、Part6は文章をすべて読まないと解答できないということです。
英文そのものは、Part7の読解問題の最初に出題されるような手紙文やメール文などの短いものなので時間はあまりかからないでしょう。
攻略法
Part6では、出題される文書の前に導入文があります。
見落としがち、読み飛ばしがちですが、問題を解く上での手がかりとなるため必ず確認するようにしましょう。
具体的には以下のようなものです。
Questions 131 – 133 refer to the following “notice / article / letter… “
“”でくくった部分にある単語で、これから読んでいく文章がどの情報の文章であるかがわかります。
例えば “article” であった場合、その文章は新聞や雑誌の記事であるのだとわかります。
この他にも、”advertisement(広告)”、 “page(ウェブページ)”、 “letter(手紙)” などが出てきます。
記事や広告の場合は本文のはじめにタイトルがあったりするので、話題が何なのかをつかむ手がかりとしてしっかり読むようにしましょう。
TOEIC Part7
形式
Part7は「読解問題」です。
英文を読んで、内容についてふさわしい答えを選択肢の中から選ぶ形式です。
読解問題は次の3つのパターンがあります。
① シングルパッセージ 29(2~4×10)問
② ダブルパッセージ 10(5×2)問
③ トリプルパッセージ 15(5×3)問
①は1つの文書に質問が複数あり、文章は短い手紙や広告、電子メールや価格表などが主です。
②は2つの文書に質問が5問。2セットあるため全部で10問で、【手紙の往信+返信】や【表やグラフ+手紙】、【広告+コメント】などの組み合わせが主です。
③は3つの文書に質問が5問。3セットあるため合計15問で、なかなか歯ごたえのある内容です。
形式は【手紙のやりとり+資料or広告】などが主になっています。
攻略法
「読解問題」では、次のことに注意して文章を読み進め、解答をしていきましょう。
a) 方向性をつかむ
→まず、最初の2~3行で、文章全体がどういう内容であるのか、どんな趣旨なのかを判断する。
b) 分からなくなったら最初から読み直す
→文章を読んでる途中でよく分からなくなったら、文章の最初まで戻って文の流れをつかむ。
c) 設問を参考にして該当箇所を詳しく読む
→文章のどの箇所について聞かれているのかを判断する。文章の流れをつかんでから設問と選択肢を読むと該当箇所が判断できる。
d) 言い換えに気をつけつつ選択肢を理解する
→本文中で使われている表現は設問で言い換えられていることが多いので、そのことを頭に入れたうえで正解を選べるようにする。
e) 捨てる勇気を持つ
→TOEICのリーディングは制限時間が厳しいので、難しくて時間がかかりそうな問題は飛ばして次の問題へ移る。
まとめ
以上の形式と攻略法をしっかりと理解することがまずは大切です。
このことを理解した上でとりあえず模擬試験のようなものを家で解いてみましょう。
そこで新たに気づく課題や、自分のオリジナルの戦略も出てくると思います。
万全の準備をした後でTOEICを受験すれば、きっといいスコアが取れるはずですよ!
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