世界で新型コロナウイルス(正式名称『COVID-19』)の感染が爆発的に拡大しています。
先日、WHO(世界保健機関)が「パンデミック」を宣言し、世界的な大流行を認めた上で各国に対策を強化することを要請しました。
日本でも毎日のように新規感染者が確認されているため、他人事では済まされません。手洗いうがいや、マスクの装着などのできる限りの対策を意識するのが重要だと思います。
WHOにより「パンデミック(pandemic)」が宣言されたわけですが、そもそも「パンデミック」とは一体何なのでしょうか?
「パンデミック(pandemic)」は「世界的流行」
「パンデミック(pandemic)」とは感染症や伝染病(今回でいう新型コロナウイルス)が、感染や死亡被害が顕著に発生し、世界的に流行することを表しています。
特定の地域や国に限らず、大陸をまたいで世界各国に感染者が続出している状況において「パンデミック」が宣言されることが多いようです。
過去の一番直近で宣言された例は2009年の新型インフルエンザで、それ以前だとペストや、エイズ、コレラ、天然痘などが例として挙げられます。
「パンデミック」の終息には年単位の時間がかかるとも言われており、今後も私たちの生活に大きな影響を与えることが懸念されています。
とにかく、手洗いうがいやマスクなどのできる限りの対策を怠らないようにしましょう。
似た英単語に “endemic” “epidemic” “outbreak”
「パンデミック」以外に感染症関連の似た英単語がいくつかあります。それらが一体どのような意味で、違いは何なのかを見ていきましょう。
エンデミック(endemic)
エンデミックは「地域流行」とも訳され、比較的狭い地域で発生している病気やウイルス、感染症などを表します。
ある特定の地域でおこる病気や風土病を表すこともあります。例えば水ぼうそうやマラリアなどがこの「エンデミック(endemic)」として定義されています。
「エンデミック」の場合はあまり深刻でないケースが多いようです。
エピデミック(epidemic)
「エピデミック(epidemic)」の意味は「世界的な流行」ではなく、ある地域や国に限って急激に拡大している感染症などのことをさします。
2016年に南米などで感染が拡大したした「ジカ熱」や、東南アジアで発生した「デング熱」などは「エピデミック」として定義されていました。
「エピデミック」「パンデミック」の明確な違いというのはなく、WHOの発表によって決まるという曖昧なもののようです。
アウトブレイク(outbreak)
「アウトブレイク(outbreak)」は「エピデミック」とほとんど同じ意味ですが、ニュースなどでは感染の範囲が「エピデミック」よりも少し狭い場合に使われているようです。
日本語訳では「勃発、発生」というのが適切で、感染症以外にも戦争などの悪い出来事が発生したことを意味する際に使われることが多いです。
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