ホテルの「グレード」や飛行機の「グレード」など、”grade” という単語は日本語でも結構使われています。
しかし、”grade” の意味は日本語で使われているものだけではありません。
特にネイティブにとっては多くの場面で使う身近な単語だったりするんです。
では実際にどのような意味があり、どんな場面で使うのかを見ていきましょう。
gradeの意味は一体何?
そもそも英単語 “grade” の意味は何でしょうか?
英和辞典を見てみましょう。
1.等級、品質等級
2.学年
3.成績の評点、評価
4.傾斜
5.悪性度、異形度
動詞の意味もありますが、今回は名詞だけに限らせてもらいたいと思います。
では次に、国語辞典で「グレード」の意味を調べてみます。
すると、意味は以下の1つだけしか載っていませんでした。
1.階級、等級、段階
このことからわかるように、日本語では「等級」といった意味でしか「グレード」という単語を使わないんです。
しかし英語では「成績」や「学年」などの単語としても使われるため、多くの場面で登場します。そのため、「グレード(grade)」=「等級」だけだと思っているとおかしな訳し方をしてしまうかもしれませんね。
では具体的に “grade” がどのような場面で使われているのかを簡単な例と共に見ていくことにしましょう。
「グレード(grade)」を使った言葉の例
実際に「グレード(grade)」を使った言葉の例には以下のようなものがあります。
グレードアップ(Grade-up)
「品質や等級を上げること」の意味で使われていますよね。ホテルの部屋や飛行機の座席などに使うことが多いのではないでしょうか。
実は「グレードアップ」は和製英語で、正しい表現は “upgrade” なんです。
海外では「グレードアップ」はあまり通じないので注意しましょう。
グレードポイントアベレージ(Grand point average)
大学の成績などで主に使われているのが「グレートポイントアベレージ」というもので、通称GPAです。
一般的に大学では成績を1~4で評価し、その全科目を平均した値がGPAと呼ばれるものです。
海外ではGPAの値がかなり重視されるようです。日本でも就職などにかかわってくるので、GPAを気にする大学生は多いですね。
GⅠ・GⅡ・GⅢ (競馬用語)
競馬のレースのランクを意味するGⅠなどの “G” も “Grade” からとったものなんです。
GⅠが最もレースとしての格が高く、賞金の額も一番高いレースなんですね。
エビデンスグレード(Evidence grade)
「エビデンス」というのは「証拠、根拠」などの意味があります。
「エビデンスグレード」というのは医学用語で、「証拠や根拠、確信の程度」などの意味のようで、治療の根拠の強さを表しています。
つまり、その治療がどれほど信頼できるものなのか、質はどれほどなのかといった感じの意味になります。
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